こんにちは!
以前このブログで、頭痛の対処方法についてご紹介しました。
片頭痛は冷やす、緊張型頭痛は温めるのが適しているという話です。
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同じ頭痛なのに対処方法が真逆だなんて、間違えたら大変なことになりそうです。
でも、片頭痛が起こる仕組みを知れば、もう迷わなくなりますよ。
どうして脈打つようにズキズキするのかも、ご納得いただけるはずです。
今回は、片頭痛の起こるメカニズムをわかりやすく解説します。
片頭痛は「脳の血管が腫れる」
「脳の血管が腫れて神経が刺激されて痛みを感じるから」
です。
ちょっと難しく言うと血管が「炎症」を起こしている状態です。
血管の炎症というとイメージしにくいですが、皮膚の炎症(皮膚炎、湿疹)なら皆さんご経験がありますよね。赤くなって、熱を持って、かゆくて痛い。これと似たようなことが脳の血管で起こっていると思ってください。
血管の周りを取り巻いている神経が炎症の痛みを伝え、片頭痛という形で私たちが自覚することになります。
そして血管にはもちろん、心臓から血液が流れてきます。ドクン、ドクンと心拍に合わせて押し出された血液が血管を押し拡げます。
だから、片頭痛は心臓の拍動に合わせてズキン、ズキンと痛むのです。
また、片頭痛が起きたときに冷やすと楽になるのは、炎症だからです。
皮膚の炎症も、冷やすと腫れがひいて症状が少し軽減しますよね。これと同じことです。
どうして脳の血管が腫れるの?
さて、ここまでで片頭痛がズキズキ痛む理由と、冷やすとよい理由が説明できました。
ここからは、もう少し詳しく片頭痛のメカニズムを見ていきます。
「どうして血管が腫れてしまうのか」気になりませんか?
血管が腫れなければ、頭が痛くならないはずですから。
実はその犯人は「神経」です。
脳内から耳を経由して、顔(眼・上顎・下顎)にかけて伸びている三叉神経という神経があります。
三叉神経が何らかの刺激を受けると、血管に炎症を起こす物質を出してしまうのです。
しかも三叉神経は互いに長くつながっていますから、腫れた血管の脈動に合わせて痛みを伝えますし、自律神経に作用して気持ち悪さや嘔吐を引き起こします。
さらに、他の場所にある三叉神経にも影響して炎症を起こす物質を出させ、血管の炎症をさらに拡大させます。
でも、人類はやられっぱなしではありません!
ここまで片頭痛のメカニズムがわかってきましたので、それを応用した治療法が開発されています。
今では片頭痛が起きたときに速やかに痛みや吐き気などを抑える治療や、片頭痛を起こさないための治療の研究が進んでいます。
あなたの頭痛に合った治療を受けるために、専門医に相談することも考えてみてはいかがでしょうか。
忙しい中で時間を作るのは大変かもしれませんが、ぜひ一度受診してみてください!
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