こんにちは!
前回は女性の生理(月経)に関連して片頭痛が起こることをご紹介しました。
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月経周期のほかにも、片頭痛を引き起こす要因となる「誘発因子」はいくつかある ことが知られています。あなたの片頭痛の誘発因子を知り、生活のなかでうまく避けることができれば、片頭痛の予防につながります。
そこで今回は、片頭痛の誘発因子についてお伝えしていきます。
あなたは心当たりがある?片頭痛のよくある誘発因子
これまでの研究により、多くの片頭痛患者に共通している誘発因子が見出されています。
これらの中に、心当たりがあるものは見つかりましたか?
あるある!と思う方もいれば、思い当たるものがない・わからないという方もいるはずです。
というのも、何らかの誘発因子があるのは片頭痛患者の約75%と言われていて、1)必ず何かの誘発因子があるというわけではないのです。
また、何が誘発因子なのかは人それぞれです。
例えば、ストレスが誘発因子になるのは片頭痛患者の約6割、天候の変化は約5割 、睡眠不足は約3割 、チョコレートまたはチーズは約2割 という調査結果があります。2),3),4)
「片頭痛がある人は全員、チーズがNG」というわけではないのです。
誘発因子との付き合い方
このように、片頭痛の誘発因子には個人差があります。
しかし、ネットなどで調べると、片頭痛によくないと言われる食品がたくさん挙げられているのを目にします。これを全部真に受けて「あれもこれも食べちゃダメなんだ…」と食事を制限していくと、ストレスになりますし、健康にもよくありません。
誘発因子については、「他の人と自分は違う」ということをしっかり認識して、自分自身の誘発因子を見つけるようにしてください。
誘発因子の見つけ方
自分にとって何が誘発因子になっているのかを見つけるためには、頭痛日記(頭痛ダイアリー)がおすすめです。
頭痛日記とは、その名の通り、頭痛について記録していく日記です。専用の頭痛日記(冊子、スマホアプリ)もありますが、普段お使いの手帳やカレンダーでも大丈夫です。頭痛が起こった日時、程度、痛みの継続時間、使用した薬などを書き込んでいきましょう。
それに加えて、その日の食事内容や行動(運動、外出など)、気づいたことを記録することで、誘発因子を見つける手助けになります。
頭痛日記は、誘発因子を見つけるだけでなく、片頭痛の治療や予防にも大変役立つものなので、ぜひつけてみてくださいね!
誘発因子をすべて避けることは難しい
自分の誘発因子がわかってきたら、次に出てくる問題があります。
それは「避けるのが難しい誘発因子がある」ということです。
例えば、天候の変化や気温を変えることはできませんよね。疲れやストレス、精神的な緊張も、避けて通れないこともあるでしょう。
むしろ、片頭痛の誘発因子を気にし過ぎると、かえってストレスになってしまいます。誘発因子を避けるために自分の楽しみや興味、挑戦などを制限するのもよくありません。
ですから、無理なく避けられる誘発因子はうまく避けつつ、片頭痛の発作が起こったときになるべく軽く、早く回復できるように対策することもまた、大事なのではないでしょうか。
片頭痛の治療は日々進歩しています。
ぜひ一度病院に行って、お医者さんと片頭痛の対策を練ってみてください!
受診するときに頭痛日記を持っていくと、診療の助けになります。
「片頭痛@LINEヘルスケア」は引き続き、頭痛に関する正しい情報をお知らせしていきます。頭痛について医師に相談することもできますので、ぜひ登録してくださいね!
1)
Kelman L, et al. :
Cephalalgia. 2007;27(5):394-402.
2)
Robbins L et al.: Headache.
1994; 34(4)214-216.
3)
Kelman L et al. :
Cephalalgia. 2007;27(5):394-402.
4)
Peatfield RC et al.:
Headache. 1995; 35(6)355-357.
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